改めて思う濱口投手の価値とラミレス監督の慧眼

濵口投手はとにかくワンバウンド投球が多い。

10月19日のCSファイナルステージ第2戦。石田投手先発の第1戦を5回降雨コールドで落として、負ければ王手をかけられるという大事な1戦に先発したのが、濱口投手でした。7回128球で2失点に抑え、この試合では救援投手も節約できたため、第3戦では1人1殺のような贅沢なリリーフの使い方で広島を完封に抑えることもできたという、ファイナルステージの勝敗の分かれ目になった試合でした。とにかく大事な試合で128球も投げられるスタミナは、他の先発投手陣にはないことです。

この試合では四球もひとつしか与えませんでしたが、ワンバウンド投球は全128球のうち15球に上りました。ストレート、チェンジアップ、フォーク、スライダー、すべての球種でワンバンドがありました。ボールになるものもあれば、空振り三振を奪ったものもありましたが、髙城捕手を信じて腕を振り、総じて低めで勝負できていた証拠でもあります。

もうひとつこの試合で気がついたのは、逆球が少ないこと。さすがに110球を超えた7回には、多少逆球もありましたが、そして確かにワンバウンドもあれば、高めに浮く球もあるのですが、濱口投手はとにかく逆球が少ないです。これも特筆すべきことでしょう。

DeNA浜口、「山口俊の穴」埋めた大活躍の裏にラミレスマジックあり! AERAdot. 石塚隆2017.12.13 16:00

春季キャンプでラミレス監督は濱口投手を高く評価して、大方の低い評価を他所に、次のように語っていたそうです。

「ドラフト1位の浜口遥大には非常に期待をしています〜山口俊の穴は完全に埋まると思っています」
「まず、サウスポーでフォークとチェンジアップの両方を持っている選手は珍しいということ。それにけん制がうまく、クイックモーションに変化を持たせることができ、チームの中ではベスト。また、メンタルが強く、ランナーがいてもボールの質が変わらない。あとはスタミナがあること。100球を超えても147キロのストレートが投げられる」

そして、 

まず、縦への変化のボールが多い浜口に対し、チームのキャッチャーの中でブロッキングが一番うまい高城俊人とコンビを組ませた

とのことです。

下の表は今季の主な投手の成績(DELTAより)です。

2017投手

まず濵口投手のWHIPが悪いのに驚きます。WHIPは1イングあたりの与四球と被安打の合計(WHIP = (与四球 + 被安打) ÷ 投球回)ですが、ウィキペディアによれば、”先発投手であれば1.00未満なら球界を代表するエースとされ、1.20未満ならエース級、逆に1.40を上回ると問題であると言われる。”とあります。そのとおりなら、今永投手とウィーランド投手はエース級、濱口投手はそのWHIPが1.5ですから、大いに問題ありと言うべきなのでしょう。

ただし、WHIPでは単打とホームランが同じ価値として計算されるので、被本塁打の多い投手は、WHIPが示すほどは成績を残せません。残念ながら番長がそうでした。毎年リーグトップクラスのWHIPでしたが、いかんせん被本塁打が多かったです。

濵口投手は、与四球率(BB%=与四球/対戦打者)も他の先発投手陣のほとんどダブルスコアの12.6だし、被打率も先発陣の中ではワーストの井納投手に次ぐ0.252なのですから、WHIPが高くても当たり前です。そしてこれはある程度、大学時代の成績から予想されたことではありました。そのため開幕前の濱口投手を過小評価していたのは、私だけではなかったと思います。

しかし、いくらランナーを出しても、後続を抑えてホームに帰さなければいいのです。そして、 今季の濵口投手にはそれができていました。ラミレス監督の言うとおり、クィックも牽制も上手く、メンタルが強くて、ランナーがいてもボールの質が変わらなかった、ということでしょう。

そして被本塁打が比較的少ないのも良かったですが、何より奪三振能力の高さが光っています。奪三振割合K%の24.9は、先発投手陣の中で最高の数字です。これが、出したランナーを帰さずに済んだ大きな要因のひとつであることは間違いありません。この奪三振能力があれば、来季も今季同様の、あるいはそれ以上の成績が期待できるでしょう。今季の成績は、けして偶然でも運が良かっただけでもないと思われます。

さらに、石田投手は奪三振能力も高く、四球も少ない投手です。今季の成績は、石田投手のポテンシャルを考えるともの足りないものでしたが、来季は必ず今季以上の成績を出してくれるでしょう。

逆に、ウィーランド投手と今永投手は、本来のポテンシャルから見ると、今季やや出来すぎだった部分もあったかも知れません。今永投手は修正能力も高く、まだ伸びしろがありますから心配していませんが、ウィーランド投手については、もちろん来季もかなりの結果を期待できると思いますが、レギュラーシーズン21試合に先発してチームが負けた試合はたった3試合だけというような、今季と同じ成績を期待するのは酷かも知れません。

昨日のトークショーで番長は、石田投手のことはケンタ、今永投手のことはショータと呼んでいましたが、ケンタ、ショータ、ヨータの左腕三兄弟と思ったら、濵口遥大投手の遥大ははヨータではなく、はるひろと読むのですね。いや、そんなことはどうでもいいですが、来季のローテーションの中心は、やはり濵口、石田、今永投手の3人になるでしょう。3人で少なくとも35勝以上を期待したいです。

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Source: YOKOHAMA lover

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