岩瀬プロテクト漏れの噂

本日、東京スポーツから『中日・岩瀬「人的補償での日ハム移籍拒否」引退覚悟だった!』という見出しで日本ハムが大野の補償を金銭にした経緯が報じられました。
https://www.tokyo-sports.co.jp/sports/baseball/888415/

詳しくはリンク先の記事を参照してもらいたいのですが、私なりにこの記事をまとめてみると

・中日が球界の暗黙の了解からベテランかつ今期から兼任コーチを務める岩瀬は獲られないと踏んでプロテクトリストに名前を載せない

・日本ハムがその暗黙の了解に配慮することはなく、左のリリーフという補強ポイントと一致し経験値の還元も期待できる岩瀬を人的補償を選んだと中日に通達

・予想外の通達に中日は大混乱に陥ったが、ルールはルールなので岩瀬に移籍を受け入れるよう説得

・岩瀬はそれに首を縦に振らず「移籍するなら引退する」とまで発言

・それを見かねた日本ハムが大人の対応をして金銭補償を選択し決着

とのこと。

もしこの記事が事実なのだとしたら、「球界の暗黙の了解」という目に見えないルールを信用しきって球団史上ナンバーワンと言っても過言ではない大投手を人的補償という形で失う危機にさらした球団の責任は非常に重たいと言わざるを得ません。
プロテクトリスト作成に関わったすべての人間が叱責されなければならないレベルの大失態です。

岩瀬も岩瀬で、「日本ハムに移籍するなら引退するけど中日に残れるなら現役続行」というわがままが通るかと言われれば微妙な所で、個人的には「引退のタイミングは選手の自由だが、それを盾に移籍を拒否するなら中日の選手として今すぐ引退するのが道理」なのかなと。

また、このような人的補償逃れができるのであればベテランには引退をちらつかせてプロテクトの人数を実質28人以上に増やす戦略が今後横行することになるでしょうし、早急にプロテクトに関する規定を見直すべきでしょう。

逆に、この記事が事実無根のガセネタなのだとしたら、岩瀬の晩節にこのような形でケチを付けられたことに対する何らかのアクションは起こしてもらいたいところ。
中日だけの問題ではないので独断で動くことはできないでしょうし、プロテクトリストをさらさなければならなくなる可能性もあるので裁判は難しいにしても、例えば岩瀬の口からこの記事を否定してもらうなどやれることはあるはず。

いずれにせよ、このままただで終わらせてはいけないスキャンダルだと思います。

しかしながら、この大スキャンダルを伝えているのが現時点で東京スポーツだけ。かつ、この記事の内容やこれまでの経緯を振り返ってみると、いくつかの疑問は浮かびます。

①15日の東京スポーツの記事は何だったのか?
②「コーチ兼任の岩瀬、荒木はプロテクトリストに載せる方針」という記事は何だったのか?
③中日に岩瀬の獲得を通達してるのに、そこから金銭補償に切り替えることはできるのか?
④「球界」関係者とは何なのか?

まず①ですが、15日に東京スポーツから大野の補償が金銭になったことについてチーム関係者が「むしろ恥ずかしいと思うべき」という声が出ているという記事が出ました。
https://www.tokyo-sports.co.jp/sports/baseball/885919/

「岩瀬が人的補償に」という記事では「衝撃的な事実が16日、発覚した」とあるので矛盾はないのかもしれませんが、両方の記事が事実なのだとすると、少なくともこのチーム関係者は岩瀬の移籍拒否について何も知らなかったことがうかがえます。

この2つの記事を見て、チーム関係者が知らないことを球界関係者という得体のしれない人間が知っているのはなぜなのかという疑問が浮かびました。

②については大本営中日スポーツを含めいくつかのスポーツ紙で記事になった「コーチ兼任の岩瀬、荒木、複数年契約を結んでいる谷元、平田、大島はプロテクトリストに載せる方針」という報道と、今回の報道のどちらかに誤りがあることになります。

プロテクトリストは非常にデリケートなもので事前に外部に漏れることは考えにくく、大本営と言えども予測に近い形での報道になっていますしどちらの記事の信憑性が高いのかは難しいところでしょう。
私は複数の会社が記事にしている事実の方が真実である可能性は高いだろうと今は思っています。

③はフリーエージェント規約を読んでもよく分かりませんでした。
ただ、他球団の人的補償選手獲得の経緯を見ていて、獲得する選手を決めたらその通達はNPBと相手球団、そして各種報道機関に同時にしているんだろうと勝手に思い込んでいたので、ちょっとした違和感を覚えています。

もちろん、私が知らなかっただけでこれまでもずっと人的補償の正式発表の前に相手球団への通達と許可が必要だという暗黙の了解のようなものがあってそれを日本ハムが遵守しただけなのかもしれませんし、移籍拒否からの引退という日本ハムにとって何のメリットもない事態を想定して特例的に非正式な事前通達があった可能性もあるでしょう。

この点については疑問には思うものの今後も真実が明るみになることは無さそうですね。

そして④について。
この件が「球団」関係者からのリークであればもっと信憑性は増していたと思います。
でも、「球界」関係者と言われても私にはピンと来ません。
この書き方だと中日、日本ハム両球団に関係のない記者の話のようにも見えますし、もっとふざけた解釈をすればナゴヤ球場のアルバイトの噂話の可能性だってあるでしょう。

さすがにそれは言い過ぎですが、記事にある言葉も「岩瀬だった」以外すべて伝聞形式でしたし、かつて谷繁元監督と落合元GMの焼肉事件の記事のように「球団」関係者の話も載っていてある程度言い切りの形で書いた記事であればもう少し信憑性も増したのでしょうが、こんな中途半端な状態で記事にするくらいならもう少し詳細に取材を進めて(思い切って岩瀬本人や西山球団代表、日本ハム吉村GM、あるいは森繁に直撃取材してもよかったでしょう)もっと核心を突くスキャンダルを報じてもらいたかったと思ってしまいました。
どうにもこのネット記事は物凄く反響が大きいようなので、東京スポーツには味をしめてもらって続報に期待、といったところでしょうか。

最後に個人的なこの記事に対する意見を書くと、多少の事実が混じっているにしてもいわゆる飛ばし記事の可能性の方が高いのかなと踏んでいます。

確かに吉村GMの「(金銭を選んだ理由は)答えられない」という発言や、西山球団代表の「ルールにのっとった」という意味深な言葉、とっくに決まっていたであろうコーチの組閣発表が大野の補償が決まった後だったこと(これに関しては岩瀬、荒木ともにプロテクトリストには入れたもののそれをぼかす為の措置とも考えられますが)を見ると、この記事の信憑性が高くなっているようにも感じます。

しかし、少なくとも私の周りでは金銭補償が発表された直後は「日本ハムは69人まで埋まっている支配下選手を減らそうとギリギリまでトレードを模索したものの不振に終わったのだろう」という解釈がされており、金銭補償に違和感をおぼえる人はほとんどいませんでした。

何を信じるのかは人それぞれでしょうが、この記事にも疑問点が複数ある点、そして何より中日ドラゴンズという球団が地域密着を謳っておきながら岩瀬を放出しそうになる愚かな球団だと信じたくないというすがるような想いもあり、今のところはガセネタ派の立場をとろうかなと。

とはいえ真実派にいつ寝返ってもおかしくない程度にはフラフラした立場ですし、この件に関してはとりあえず明日のスポーツ新聞各紙の報道を待ちたいなと思っています。

この一件に少しでも真実があり、それが公然の事実であれば(他のスポーツ紙の記事の内容を盗んでそれを前提とした記事を書くという物書きとしてのプライドを失った記者がいなければ)スポーツ報知や日刊ゲンダイあたりは嬉々として記事にするでしょうし、中日スポーツの立場もできれば見たいところ。

逆に事実無根なのであれば、中日球団には先述したように中日スポーツや中日新聞を使って何らかのアクションを起こしてもらいたいですね。
多くのしがらみがありそうなスキャンダルなので明日すぐに反論するのは難しいのかもしれませんが、ひとりのファンとしてはうやむやにしてもらいたくない問題です。

私の何よりの願いは球史に名を遺したスーパースター岩瀬仁紀のまま引退してもらいたいということ。
実はこの報道が事実だとしても誰かがルールを破っている訳ではない(ルールが悪いと言うべきかと)ので誰もNPBから処分を言い渡されることはないでしょう。

しかし、これも先述していますが、この報道が事実であれば岩瀬は今すぐに引退するのが道理でしょうし、嘘であれば岩瀬の名誉の為に中日球団には(できれば日本ハムにも力を借りて)戦ってもらいたいと思っています。

この記事には今のところ否定的な立場を取っていますが、【デスクの目】で書かれていることはいい問題提起だと感じました。
むしろ、これを書くために岩瀬をダシに使われたのではを感じる程です。

この件の真偽に関わらず、また、FAだけにとどまらず、NPBは選手の雇用であったり移籍に関する規約をもっと厳密に規定するべきでしょう。


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Source: やっぱり竜が好き

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