巨人がデータ分析室を創設。分析されたデータはどのように活かされる?

 

由伸巨人が2018年から“超IT化”を本格化させる。4年ぶりのVを狙う来季に向け、年明けに「データ分析室」を新設することが30日、分かった。ボールの回転数など約70項目を測定できる高性能弾道測定器「トラックマン」による数値を始め、膨大なデータをチーム強化につなげることが狙い。専門部署が徹底した分析を行い、情報戦を優位に進める。

 これまで、データ分析はスコアラーらが属する運営部戦略室が行っていたが、戦略室を「スコアラー室」として独立させ、編成本部に設置。同時にデータ解析の専門部署として「データ分析室」を編成本部に新設した。分析室にデータを集約することで、現場が活用しやすい環境になる。

 分析室は7人体制。室長には侍ジャパンで最先端のデータ分析に携わり、監督付マネジャーとして小久保前監督を支えた高梨慎一氏が就く。専門家として、動作解析のスペシャリストも1人加わるという。ハード面では東京D、G球場に設置済みのトラックマンに加え、類似のデータを測定可能で持ち運びもできる最新鋭測定器「ラプソード」も導入。自軍、他球団の解析だけでなく、スカウティングへの活用も視野に入れる。

 他球団の好例に倣い、一歩先に行くための一手でもある。楽天は12年に「チーム戦略室」を新設し、14年に日本で初めてトラックマンを導入した。専門家が分析後、各選手に数値を連日送信。最新のデータを現場が生かし、今季前半戦の快進撃が生まれた。ソフトバンクヤフオクDに多数のカメラを設置し、映像面が充実。様々な角度からの映像を選手が個々の端末でチェックできる。16年に導入したトラックマンにも短期間で順応し、わずか2年目で日本一へとつなげた。

 巨人でもソフトバンク同様、球場内カメラの増設が検討されている。データを重視する鹿取GMの下、テクノロジーをチーム力に結びつける環境づくりを整える。

【巨人】データ分析室を新設 超IT化へ : スポーツ報知

 

 

 

 巨人が18年からスコアラー所属の運営部戦略室をデータ分析室として独立。運営部戦略室はスコアラー室に変更。データ分析専門部署を新規に創設した形となります。

 室長には14年から侍ジャパンに出向し、監督付マネジャーをつとめた高梨慎一氏が就任。7人体制とされており、分析室職員の2人は前打撃投手だった古川祐樹氏・木村正太氏の二名が配置転換。動作解析のスペシャリストについてはまだ発表されていません。

 

【データ分析は外部機関からの支援も開始している】

「トラックマン 野球」の画像検索結果

引用:読売巨人軍にプロ野球データ解析システムを導入 ストレートのノビや変化球のキレを最新科学で可視化|プレスリリース配信サービス【@Press:アットプレス】

 この集めた膨大なデータは巨人内部で解析するだけでなく、株式会社ネクストベースへ17年5月よりデータ解析を外注しています。このネクストベースは今季巨人が導入し、すでに7球団が導入しているトラックマンから提供されるデータを分析する「BACS」を開発しており、巨人も新しく導入したトラックマンのデータ分析解析を支援していくことを表明しています。

巨人が高性能弾道測定器「トラックマン」を東京ドームとジャイアンツ球場に導入する方針であることが30日、分かった。米国ではメジャー全30球団の本拠に設置されている最先端の分析機器をチーム強化に活用する。

 軍事用レーダー式の弾丸追尾システムを応用した「トラックマン」は、投球や打球の回転数、角度、飛距離などが計測できる。日本では楽天ソフトバンクなどがすでに導入しており、巨人も1、2軍で活用する。投手の場合、リリースポイントのズレも数値化されるため、球団関係者は「技術向上はもちろん、数値の変化で故障の予兆なども含め、故障防止にも役立つと考えている」と説明。今後はデータを活用するチームスタッフの充実も並行して取り組んでいく構えだ。

 大型補強を敢行した今オフ。戦力だけでなく、設備面でも強化に取り組んでいく。

巨人 高性能弾道測定器「トラックマン」1、2軍に配備― スポニチ Sponichi Annex 野球

詳しくは下記リンクの「株式会社ネクストベースは、株式会社読売巨人軍に対し、データ解析システム「BACS」の提供を開始致します」をごらんください。

nextbase.co.jp

 

【これらのデータはどのように活かされる?】

 それではこれら分析したデータが具体的にどのように活かされるか。自軍選手の分析やコーチングへの利用はもちろん、他球団選手を分析するスコアラー業にも活用されます。

 これは試合中にも活用されており、具体的にはDenaが投手交代のタイミングとして球速が落ちている、制球が乱れ始めるというわかりやすい交代の兆候だけでなく、ストレートの回転数が落ちている、打たれ始める時の球の乱れ方と同じ兆候が出始めているといった一見するだけではわからない部分をデータ化することで、より最適な投手交代に活かしていたそうです。

15年に導入したDeNAは、投手交代のタイミングなどにもそのデータが活用されているとされ、2年連続でリーグ3位に入るなど着実にその成果が表れている。

燕もデータ新兵器「トラックマン」導入!米では全30球団が使用 (3/3ページ) – 野球 – SANSPO.COM(サンスポ)

 そしてもう一つデータ活用の大事な点として「スカウト戦略にも活用していく」ということです。これまでドラフト候補選手を評価する際には①強豪チームとの対戦成績②身長・体重、しすて投手であれば球速・変化球種、野手であれば通算本塁打数・打率・安打数など見えやすい部分が評価されていました。

 しかしこれらが見えてこない選手がいます。それは下位指名、育成指名選手です。特に育成指名選手は甲子園未出場選手が多く、中には県選抜未出場選手も珍しくありません。それらの選手は①と③が不足しており、見えやすい部分、つまり恵体や球速、パワーなどといった部分が重視されてしまいます。

 しかし150キロを超えても簡単に打ち返される球もあれば、140キロなのにバットにかすりもしないストレートを見たことがあると思います。それこそがこのトラックマンで計測できる「回転数」よくいうところのノビになります。この計測は試合実績が少なくても、ブルペン投球や練習でも図ることが出来るため、これまで見えてこなかったデータを指名選手選択に活用でき、見えない魅力を持った選手を発掘することに活用することができます。実績が少ない育成指名においては、その部分は支配化選手よりも重要視されることになります。

 

 

Source: 読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

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